
海外のお米って、うまく炊けない…コツってあるの?

あります!私もカリフォルニア米を上手く炊こうと10年近く試行錯誤してきました。ふっくら美味しく炊くポイント、全部お伝えしますね!
海外生活でも、やっぱり恋しくなる「白いごはん」。
「炊飯器がない」「現地のお米は日本と違う」「なぜか毎回上手く炊けない…」―そんな悩みを抱える方のために、この記事では、海外でも失敗せずに鍋でごはんをふっくら炊く方法をご紹介します。
最後に、お米にまつわる英語表現も掲載していますので、ぜひそちらも見てくださいね!

ホントに鍋で上手く炊けるの?海外でのお米事情と工夫
海外では、炊飯器を持っていない人も多く、また、購入するにも電圧の問題やコストの面で躊躇することもありますよね。でも大丈夫。鍋さえあればごはんは十分においしく炊けるのです。
大切なのは、いくつかのポイントを押さえること。
この記事は、数々の失敗と試行錯誤を経てたどり着いた「再現性のあるレシピ」です。日本と同じような“甘くてふっくらしたごはん”を、海外でも楽しんでくださいね!
準備するもの(目安)
- 計量カップまたは器(※同じ器で米と水を測ればOK)
- 鍋(ル・クルーゼのような厚手で蓋がしっかり閉まるものがベスト。海外で手に入りやすいIKEA「365+」も可)
- タイマー(スマホでOK)
- 良質なお米(「錦米」以上が安心)
- ボウル(米研ぎ用)
💡 豆知識:お米1合ってどれくらい?
「お米1合」は約150g(グラム)または180ml(ミリリットル)
計量カップがなくても、キッチンスケールやグラスで代用できます。
でも炊飯にはお米と水の比率が分かればOKなので、わたしはアイスクリームのカップで代用してました。

基本の炊き方(鍋炊飯レシピ)
1.お米をはかる
米はすり切りで軽く測りましょう。ぎゅうぎゅうに押し込むのはNG。
2.やさしく洗う
- 最初はできるだけ上質の冷水で手早くすすぎます(お米は最初の水を一番吸水します)
- この一回はたっぷり水を入れたボウルにお米を入れ、大きく一回底からかき混ぜたらすぐに水を捨てます。(ついているぬかを落とすため)
- 強くこすらず、お米が割れないようにやさしく洗います(お米が割れるとでんぷん質が水に溶けだし、べたべたしたごはんになってしまいます。)
- 水が透明になるまで何回もすすぎます
💡冬でもお湯で洗うのはNG:お米が割れて、生煮え・べちゃつき・芯が残る原因になります。
💡最近の日本のお米は、少し水が濁っている程度で炊いても良いのですが、海外のお米はしっかり洗った方が良いです。
💡冬はぬかの付着が多くなりますので、1回分多く洗ってください。
3.浸水(浸漬)
- 米1:水1.3の割合(例:米1カップなら水1.3カップ 日本で炊くより水を少し多めにします。)
- 時間の目安:夏は30分、冬は1時間(浸けすぎるとべたつきます。)
- 冷水推奨。夏場は冷蔵庫に入れて冷やしておくといいですよ。
💡水の量は実際の炊き上がりを見ながら、30ml=大さじ2杯ぐらいずつ加減して調整してください。
💡水の種類に注意:
- アルカリイオン水(pH9以上) → 柔らかすぎになる可能性あり
- ミネラルウォーターなどの硬水→ かたくなりすぎる可能性あり
4.鍋に移す
しっかり水を吸わせたら、鍋に移します。移すときにザル上げはしません(割れ米防止のため)。
5.火にかける(炊飯)
- 最初は強火(IHなら最強)、5分ほどで沸騰
- 吹きこぼれそうなら蓋を少しずらしてもOK
- 沸騰したら最弱火にして10分
💡この間は絶対に蓋を開けない!
蒸らし①
- 炊き終わったら、2〜3秒間だけ強火にします(鍋底からピチピチと音がします。)
- そのまま火を止め、10分間蒸らす
蒸らし②(火からおろして)
- 火から下ろし、さらに10分間蒸らす
- 鍋の中の余分な水分を飛ばして、ふっくら仕上げます
💡まだ蓋は開けません!
ほぐす(仕上げ)
- 底から返すように、やさしく混ぜて空気を含ませます
- 米粒をつぶさず、ふっくら立たせるイメージで

よくある質問&補足メモ
- ごはんがやわらかすぎる → 水が多すぎた可能性あり
- ごはんが硬い → 浸水時間が足りない or 水が少ない
- 翌日は味が落ちるので、炊いたその日にラップに包んで冷凍すると良い(おにぎりにしてから冷凍もOK)
- 大きな鍋でたっぷり炊くと美味しくなりやすい→大きな鍋でなくとも、容量の8割で炊けば美味しくなりやすい
- 分づき米・玄米を混ぜる場合は、水加減を調整する

海外でも美味しく炊くためのちょっとした工夫
- 日本米に近づけるには「軟水」がおすすめ(BRITAなどの浄水ポットが便利)
- アルカリ水や35度以上のお湯は使わない(食感や色に悪影響)
- 新米は水分多め → 水を少なめに調整
- 透明感のない白いお米や、白っぽい部分のあるお米(未成熟)は短時間でさっと洗うのがコツ
- 自分の環境にあった水加減を見つける
例えば…
☞水の量を30mlぐらいずつ加減する
☞IHクッカーのパワーの目盛りを一つずつ上げ下げしてみる
☞IHクッカーは炊き上がりに強火にする時間を一呼吸長めにしてみる
☞直火を使う人は水の量は気持ち多めにする
焦げ付くときはここをチェック
- 水加減を間違えてませんか?
- アルカリイオン水(pH9以上)を使ってお米を炊きませんでしたか?
- ミネラルウォーターなど硬度の高い水を使ってお米を炊きませんでしたか?
- お湯(約35度以上)を使ってお米を洗いませんでしたか?炊きませんでしたか?
- 充分に洗いましたか?
- 水に長く浸けすぎませんでしたか?
- ざるあげして長く置きませんでしたか?
お米を選ぶときはここに注意

海外で買うお米は、割れ米や未成熟米が入っていることも多いので、買う前にお米の状態を見て、できるだけ【割れていない米】【透明な米】を選ぶようにしてください。

お米にまつわる英語表現
日本語 | 英語表現 |
---|
白米 | white rice |
玄米 | brown rice |
おにぎり | rice ball |
炊きたてのごはん | freshly cooked rice |
米を研ぐ | rinse the rice / wash the rice |
ごはんを炊く | cook rice / steam rice |
粘り気 | stickiness |
粘り気のあるごはん (日本のお米はこう呼ばれることがあります) | sticky rice |
ふっくらしたごはん | fluffy rice |
べちゃべちゃなごはん | mushy rice |
例文:You should rinse the rice well before cooking to avoid stickiness.
「ベタつきを防ぐために、炊く前にお米をよく研ぐといいですよ。」
炊飯器 rice cooker, rice steamer
鍋 pot
蓋 lid
計量カップ measuring cup
※日本のものとは容量が違います
量り scale
ざる colander
タイマー timer
まとめ|海外でも「ごはん時間」を楽しもう
炊飯器がなくても、美味しいごはんは炊けます。
大切なのは、やさしく洗い、正しい水加減と浸水・加熱の時間を守ること。
日本を離れて暮らすわたしたちにとって、「ふっくら甘いごはん」は、それだけで最高のごちそうですよね。
Let’s enjoy fluffy rice, even abroad!
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