海外のAirbnbってどうなの?カナダ・オンタリオ滞在レポート⑬「不思議だったもの」と「困ったこと」

Airbnb⑬アイキャッチ画像 海外で使う

2023年5月〜8月にかけて、カナダ・オンタリオ州のトロント市とロンドン市にあるAirbnbに滞在したときのことを書いてきました。

今回は、「これ何?」と不思議に思ったものと、「ちょっと困ったこと」についてです。

まずは下の写真をご覧ください。床に穴がありますね?これ、何だかわかりますか?

トロントのAirbnbの床にある通風孔
キッチンの床

床のあな

これは通風孔です。各部屋についています。

ロンドン市のAirbnbでは、下の写真のように床ではなく、壁(寝室に2か所)についていました。

ロンドン(オンタリオ)のAirbnbの壁にある通風孔

天井に設置されることもあるそうですが、特に床に設置すると、暖かい空気が下から上へと自然に上昇するため、効率的に部屋を暖めることができるのだそうです。

以前住んでいたバンクーバーの家にはこのような通風孔がなかったので、最初は何なのかわかりませんでした。
バンクーバーの冬はトロントほど寒くないため、暖房システムが異なるとのことです。

わたしたちがトロントに滞在したのは5月でしたが、時々寒い日があり、そんな日にはこの通風孔からふわ〜っと暖かい空気が吹き出してくると、ホッとしたものでした。

そして、気候の変動が激しいこの地では、逆に5月でも暑い日もあり、そんな日にはきちんと冷風が出てきて、感動&感謝。

ただ、このシステムは各部屋で操作できず、1か所で一括操作されているため、自分の希望通りに調整できないのが少し難点でした。

たいていは「寒いな…」と思うと誰かが暖房を入れてくれ、「暑いな…」と思うと冷房を入れてくれていたので、快適に過ごせました。
でも、物件によってはそううまくいかないかもしれません。

ちょっと困ったこと①:トロントでの洗濯

トロントの物件には洗濯機がありませんでした。

近所に laundromat(英語でコインランドリーのこと)はあったのですが、使うには硬貨が必要です。

現金(カナダドル)は、前回の渡航時に残っていた5ドル札1枚しか持っていなかった私たちは、
「洗濯どうする〜?」「とりあえず手洗いしとくか〜」と話しながら、結局すべて手洗いで1か月過ごしました

部屋に暖房が入っている日は、部屋干しでも十分乾きました。
でも、だんだん外の気温が上がり、暖房が入らない日が増えてくると乾きにくくなってきて、困っていたところ…

部屋の壁際に置いてあった暖房器具に気づきました。

大活躍してくれた暖房器具

ある「寒いのに暖房が入らなかった日」に、娘が「これ、使えるかも…」と引っ張り出してくれたのですが、
これがとても優秀なヒーターで、心地よい暖かさをもたらしてくれたうえに、洗濯物もパリッと乾かしてくれました(この上に乗せて乾かしてました)。

大活躍してくれた暖房器具

ちょっと困ったこと②:ロンドンでの頻繁な停電


ロンドン滞在中は、停電が多かったです。

最初の停電は夜だったこともあり、びっくりしてオーナーにチャットで連絡したところ、
「現在このあたり一帯が停電中」とのこと。

London Hydro(電力会社)のサイトの「OUTAGES(停電情報)」を見ると、影響を受けている地域が表示され、滞在先が含まれていることを確認できました。

天候が悪く、落雷もあったので、その影響かと思います。

London Hydroのサイト画面

London Hydroの停電マップ
London Hydro(電力会社)のサイト
London Hydroのスマホアプリの画面

停電になると、室内が真っ暗になるだけでなく、エアコンも止まり、Wi-Fiも使えなくなります。

そうなると仕事も読書もできず、早々に寝た記憶があります。幸い、翌朝には復旧していました。

ロンドンでは、1か月の滞在中にその後も数回停電が起きました。

天候だけでなく、毎週メンテナンスに来ていたヒスパニック系のファミリーが、階下で掃除をしている間に電気やWi-Fiを止めてしまうことも多々ありました。

普段はNetflixのドラマを流しっぱなしにしていたのですが、停電になるとテレビの再設定が必要になり、これが地味に面倒でした。

壁掛けTVの画面

ところで、AirbnbのWi-Fiが止まってしまうと、オーナーとの連絡も取れなくなります

その点、私たちはRakuten(楽天モバイル)を契約していたので、スマホの通信は使えたのが大変ありがたかったです。

海外ではインターネットが命綱だと実感しました。

問題満載のバスルーム

ロンドンで滞在した個室のバスルーム。

もともとは普通の部屋だったところを、あとからバスルームに改築したんだろうな、という感じの造りでした。

というのも、床が普通の木の床で、水に弱そうだったからです。しかも、私たちがチェックインした時点で、床の一部が割れて沈んでいました。すぐにオーナーに写真を送ったので、退去時には特に問題にはなりませんでしたが、近くを通るだけで床が沈むので、「そのうち床が抜けるんじゃないか」とひやひやしていました。

割れているバスルームの床
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バスルームの窓は、Tilt and Turn window(チルト・アンド・ターン・ウィンドウ)というタイプでした。

この窓には、下記の2通りの開け方があります。

  • tilt(チルト):上部を内側に少し傾けて開ける → 換気用に少しだけ開けられる
  • turn(ターン):全体を内側に引いて開ける → 掃除や通風のために大きく開けられる

…のですが、ちょっと触っただけでブラインドが落ちてくるし、窓は途中で止まらずに全開になって、勢いよくガラス製のシャワーブースにぶつかるしで、「ガラスが割れるのでは?」と、こちらも冷や汗ものでした。

幸いガラスは割れませんでしたが、それ以来、怖くて窓には触れられなくなりました。

というわけで、一見かわいくてきれいな物件でも、細かいところにいろいろと問題がありました。

落ちまくるブラインド

リビングルームのブラインドも、何度も落ちてきました。

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中央の金具をご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、ブラインドの軸を引っかける部分がとても浅いのです。

しかも、ブラインド側の軸も短い。

そのため、ちょっと触っただけですぐ外れて、落ちてきてしまうのです。金具の長さをもう少しだけ伸ばして、受け側を深くすれば、簡単には外れないと思うのですけどねえ。

さらに、ブラインドの引っかけ棒がなかったので、いったんブラインドが巻き上がってしまうと、手が届かなくなってしまいました。

そういうときは仕方なくテーブルの上に乗って、巻き上がったブラインドを引っ張り下ろしていたのですが、大きな窓の真横なので、「わたしが落ちるんじゃないか」と、これもひやひや。

途中からは、ブラインドに長めのマスキングテープを貼り、巻き上がった時にはそのテープを“持ち手”代わりにして引っ張り下ろしていました。

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マスキングテープの持ち手をつけたブラインド

日本ではこういう不便さをあまり感じたことがなかったので、「やっぱり日本って快適だなあ」と、改めて感じるきっかけにもなりました。