「英語で読むリアルストーリー」グアムで生きる日本人シェフJUNJUNさんのグアム生活日記第一話

JUNJUNさん第一話 仲間から学ぶ(生徒さんによるエッセイ)

グアムで日本人シェフとして生活する JUNJUNさん の日常がのぞける連載もいよいよスタートします!

JUNJUNさんは、これまでの3年間Naokoの個人指導を受けてこられました。その成果もあり、彼の英文もすっきりと読みやすく、締まりのある魅力的な文です。

現地での生活が長いだけあり、随所に“英語らしい”自然な表現が散りばめられていて、読めば多くの学びがあるはずです。

内容も、グアムでの暮らしぶりについてなので、きっとあなたも興味津々ですよね。

ところで…実はこのJUNJUNさんのエッセイには、Naokoがあえて仕込んだ「3か所の修正待ちポイント」があるんです。

どこが間違っているのか?(もしくは不自然なのか?)
なぜそこを修正した方が良いのか?
どう直せば、より自然で正しい英文になるのか?

読みながら、あなたもぜひ考えてみてくださいね!

なお、文中に掲載されている写真は、すべてJUNJUNさんご本人が撮影されたものです。グアムのさまざまな表情も、ぜひお楽しみください。

JUNJUNさんによる自己紹介

はじめまして、グアム在住の日本人JUNJUNです。
10年ほど前に料理人として仕事でグアムに渡りました。現在は日々寿司やラーメンを作り、グアムの皆さんに日本食を提供しています。

ですが、当初の渡航目的は何よりも英語の学習でした。「何かスキルが身につけばいいな」という軽い気持ちでしたが、中学・高校時代は英語が得意ではなかったため、基礎からしっかり学び直す必要があるとは思っていました。

グアムでは、休日にオンライン英会話を受講し、自主学習を重ねるとともに、職場や日常生活で現地の人と積極的に英語で会話をすることで、次第にコミュニケーションが取れるようになりました。ただ、ある程度話せるようになっても、正しい英語が身についているとは言えず、従業員とのメッセージのやり取りなどで誤解が生じることもありました。

そこで、より正確な英語を身につけるために英語の個人指導を受けることにしました。Naoko先生のもとで半年間集中的に指導を受けたのち、現在に至るまで定期的に英作文の添削をお願いしています。

特に英作文において、文法の誤りを修正するだけでなく、論理的な流れを整え、意図が正しく伝わるよう指導してもらえたことで、とても有意義な学習ができました。また、文法を基礎から学び直したことで、以前よりも自信を持って英語を使えるようになりました。

今回、グアムでの日常生活を、英語日記という形で先生のブログに掲載してもらうことになりました。

少しでもグアムの暮らしの雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。また、英語学習に興味のある方に、Naoko先生の指導がどのように役立つのか知ってもらえたら幸いです。

グアムのビーチ

第一話 Jogging to the beach

I went jogging along side the beach yesterday morning. These days, I’m trying to build a new habit of getting some morning sunlight for my health. I aim to do it once a week.

I usually walk around my apartment. Yesterday, however, I felt like seeing the sea, so I decided to run down to the ocean.

グアムの道路
グアムの信号

The weather in Guam is really hot, so it should be in the early morning. Even though it was still early when I reached there, several tourists and locals were there to enjoy their activities on the beach. Some of them did snorkeling and swimming. Seeing them, I was happy to feel that Guam’s economy is improving. I look forward to seeing even more tourists on the beach next time.

グアムの朝のビーチ

間違い探し

素敵な朝の様子が伝わるエッセイでしたね。

さて、そんな素敵な英文エッセイの中に、あえて紛れ込ませた3か所の“修正ポイント”があります。
正確に言えば、

「明らかな間違い」が1か所、
「言葉を補ったほうが伝わりやすい箇所」が1か所、
そして「表現を整理するとよりすっきりする箇所」が1か所です。

このようなポイントを見つけるのは、最初は少し難しく感じるかもしれません。でも英文に慣れてくると、少しずつ「ん?なんか変かも?」という小さな違和感に気づけるようになります。

その“違和感センサー”が育ってくると、自分が英語を話したり書いたりする際にも、自然とミスが減っていくんですよ。

ぜひそのレベルを目指して、たくさんの英文に触れてみてくださいね。
特別な才能は必要ありません。コツはただ一つ—”英文に慣れること”だけですから!

正解と解説

修正が必要な箇所は下記の①、②、③です。

I went jogging ①along side the beach yesterday morning. These days, I’m trying to build a new habit of getting some morning sunlight for my health. I aim to do it once a week.

I usually walk around my apartment ②(). Yesterday, however, I felt like seeing the sea, so I decided to run down to the ocean.

The weather in Guam is really hot, so it should be in the early morning. Even though it was still early when I reached there, several tourists and locals were ③there to enjoy their activities on the beach. Some of them did snorkeling and swimming. Seeing them, I was happy to feel that Guam’s economy is improving. I look forward to seeing even more tourists on the beach next time.

以下に、3か所(①〜③)について、それぞれ

  • どこが間違っているのか?
  • なぜ間違いなのか?
  • どう直せば自然か?

を解説します。


① along side the beach → 誤用

どこが間違っているのか?

  • “along side” は正しい英語ではなく、一語 “alongside”で「〜のすぐ横に、並んで」 という意味の副詞または前置詞になります。
  • しかし、この文では「海岸沿いにジョギングした」と言いたいため、”alongside”ではなくalongを使い、“along the beach” とする必要があります。

正しい表現:

  • I went jogging along the beach
    「海岸沿いをジョギングした」

補足:

“alongside”の使い方
例)The boat pulled up alongside the pier.

船が桟橋に横付けされた


② I usually walk around my apartment () → 補足が必要

どこを替えると良くなる?

  • 文として間違っているわけではありませんが、「なぜ歩くのか」という目的があると前文とのつながりが良くなります。
  • 前文に「朝日を浴びる習慣を作ろうとしている」とあるので、「そのために歩いている」という文にすると読み手に親切な文になります。

自然で読み手に親切な文:

  • I usually walk around my apartment for this purpose.

③ several tourists and locals were there to enjoy their activities on the beach. → 表現が少し冗長

どこを替えると良くなる?

  • “were there to enjoy their activities on the beach” は説明的で、英語らしい流れとしては不自然または不必要にまわりくどい印象です。
  • この後に”snorkeling and swimming”という具体的な語があるので、”their activities” は不要です。

自然な言い方:

  • several tourists and locals were already enjoying snorkeling or swimming.
  • alreadyがあることで「えっ、もう?」という 意外性や早さ を感じさせます。
  • were enjoyingと進行形にすることで、この場面の臨場感が出せます。

補足:

過去進行形の役割:ある過去のタイミングで、行動がちょうど進行していたことを伝える

例えば:

  • あなたがビーチに到着したときには、すでに何人かの人が泳いでいた。
  • 単なる「楽しんだ」(過去形)ではなく、「その時すでにやっていた」と言いたい。
意味の違い
They enjoyed swimming.泳ぐのを楽しんだ(完了した事実)
They were enjoying swimming.泳いでいる最中だった(その時点で進行中)

このように、「その瞬間の様子を描写」したいときに進行形を使うと生き生きした描写ができます。

まとめ

箇所修正前問題点修正後
along side the beach誤用along the beach
I usually walk around my apartment ()情報不足I usually walk around my apartment for this purpose.
were there to enjoy their activities on the beach回りくどい・不明確were already enjoying snorkeling or swimming

完成文

上記の修正を加えて完成した文がこちらです。

Jogging to the beach

I went jogging along the beach yesterday morning. These days, I’m trying to build a new habit of getting some morning sunlight for my health. I aim to do it once a week.

I usually walk around my apartment for this purpose. Yesterday, however, I felt like seeing the sea, so I decided to run down to the ocean.

The weather in Guam is really hot, so it should be in the early morning. Even though it was still early when I reached there, several tourists and locals were already enjoying snorkeling or swimming. Seeing them, I was happy to feel that Guam’s economy is improving. I look forward to seeing even more tourists on the beach next time.

グラムの晴天の海

修正ポイントのレベルについて

この3つの修正には、「初級レベルでも気づけるポイント」と「上級レベルだからこそ気づけるポイント」の両方が含まれていました。

したがって、3問すべて正解できた方は、ネイティブの感覚が身についている、かなりの上級者だと言えるでしょう。

それぞれの修正がどのレベルに相当するのかを把握しておくことで、自分の現在地と、これから目指すべき理解の深さが見えてきます。ここで整理しておきますね。


① along side the beach → along the beach

▶ レベル:初級〜中級

  • 理由:
    これは文法的な誤用なので、初級〜中級レベルです。
    学習のポイント:
    よく使われる前置詞(along, across, near, aroundなど)を正しく覚える。

② I usually walk around my apartment → …for this purpose.

▶ レベル:中級

  • 理由:
    文法的には正しい文ですが、文と文とのつながりを意識して自然な流れを作るための補足なので、少し高度な観点が必要です。
    学習ポイント:
    「なぜその行動をするのか」という理由や目的が明確にわかる文になっているかを確認する。

③ were there to enjoy their activities on the beach → were already enjoying snorkeling or swimming

▶ レベル:上級

  • 理由:
    この修正は、「英文として文法は正しいが、自然な英語らしい表現や流れを重視した改善」で、ネイティブ感覚に近づくためのものです。
    何をどこで「具体的に言う vs. 抽象的に言う」かの判断は、かなり経験を積んでいないと難しいポイントです。
  • 学習ポイント:
    より自然で生きた表現を目指すために、英語ネイティブの書き方や話し方を多読・多聴すること。

まとめ:修正の難易度

修正箇所内容レベル
前置詞の誤用修正(along side → along)初級〜中級
文の目的を補足(for this purpose)中級
より自然な描写への言い換え上級

上級レベルの修正も含まれていますので、全問正解できなくても落ち込むことはありません。

初級〜中級の方は、まず「基本的な文法知識をしっかり固める」ことを目指しましょう。
中級〜上級の方は、「英語をたくさん読んだり聞いたりして、英語の感覚を育てる」ことを意識してみてくださいね。

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