
ホントにレンジだけで何とかなるのかねえ~
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2023年春、カナダのオンタリオ州・トロントに1カ月間滞在したときのこと。
宿泊先はトロント市内のAirbnbで、わたしたちの部屋は3階にありました。
このAirbnb、各フロアにキッチンが付いていました。
ただし、火が使える「コンロ(英語ではstove)」は2階のみ。3階のキッチンには電子レンジ、冷蔵庫、ケトル、小さなテーブルと椅子があるだけ。
最初から電子レンジだけで済ませるつもりはなかったのですが、2階のキッチンは利用者が多く、混雑していて使いづらかったんです。
「もしかしたら、あれもこれも電子レンジでできるのでは?」と、半分は実験気分で試してみたところ、意外となんとかなった—そんな報告です。
Airbnbのキッチン
滞在中、同じ日に入居してきたインド系の男性1人と私たちだけの共有だったので、かなり気が楽でした😄
しかも彼はほとんどキッチンを使わず、たまに Coca-Cola や Dr Pepper を「冷凍庫!」に入れに来るくらいだったので、ほぼ「我がキッチン」状態。
おかげで、1カ月間ほぼ毎日使っていた電子レンジ(microwave)も気兼ねなく利用でき、本当に助かりました。



一方、下の写真は2階のキッチンです。
こちらは広くてコンロもあり、調味料も充実していて便利そうではありましたが、5~6世帯で共用することになります。朝や夜(夜11時ごろまで)は常に誰かが使っていて、話し声や物音が絶えない混雑ぶり。
日中の人気のない時間帯を狙って、ここを使ったのは、
・生ソーセージを加熱したとき
・貴重な生ラーメンを入手したとき
の、わずか2回だけでした。
混雑を避けて調理するのはなかなか大変。また、食材を持って階段を下り、できあがった料理を持って上がるという作業も大変です。

ということで、「なんとか3階の電子レンジだけでやりくりできないか?」と工夫しながら過ごした1カ月。
結局、レンジ調理だけでほとんどの食事を乗り切ることができました!(ちなみに、物価が高かったので外食はほとんどしていません)
Airbnbの設備案内を見た時は「キッチンは1か所だけ」だと思っていたので、3階にも調理スペースがあったのは嬉しい誤算でした♪
レンジでどんなものを作っていたのか?
「レンジだけで、一体どんなものを作って食べていたのか?」
その一部を、写真つきでご紹介します。
「えっ!こんなものもレンジで作れちゃうの?」と驚いてもらえるかしら。
レンジでゆでるパスタ
まずは「レンジでゆでるパスタ」。これは日本でももう一般的になってきていますよね。
でも専用の容器ではなく、Airbnbのキッチンに置いてあった深めのプラスチック容器を使いました。
容器は短かったので、合わせてパスタを折りました。



【パスタのゆで方】
① 耐熱容器にパスタを入れる(長すぎるときは折ってOK)
② 全体がかぶるくらいの水を注ぐ
③ 水の0.5%の塩を入れる(鍋でゆでるときの半量)
④ ラップをせず、電子レンジ500Wで「表記のゆで時間+4分」加熱
⑤ レンジから出したら箸などでざっとほぐす
⑥ ザルにあけて湯を切る
⑦ すぐにオリーブオイルかバターをからめる(くっつき防止)
※加熱時間や塩加減は、お好みで調整してください。



出来上がったパスタの写真はこちら☝
加熱しておいた生ソーセージを使う他、その時々の残り物も活用。
味付けを変えて3種のパスタにアレンジした日もありました!
かと思えば、塩・バター・スパイスだけのどシンプルなパスタで済ませたことも。
どシンプルパスタには、仕上げに日本から持ってきた「辛辛魚まぜ麺の素」というパウダーをかけました。本来はうどん麺用ですが、海外ではうどん麺は手に入りにくく、あっても高価。パスタでも行けましたよ🙆
レンジで作るインスタントラーメン
インスタントラーメンもレンジで出来ました!
作り方を記しておきます。
※加熱時間は目安ですので、様子を見ながら調整してください。
【インスタントラーメンの作り方】
材料:
・インスタントラーメン1袋
・お湯350~450ml(袋に書かれている量より50mlほど少なめ)
・具材(例:キャベツ、もやし、今回はベビーリーフ)
作り方:
① 電気ケトルでお湯を沸かす
② 麺とスープの粉を、深めの耐熱皿に入れる(麺が大きければ割ってもOK)
③ お湯を注ぎ、具も加える
④ ラップなしで500Wで4~5分加熱(必要に応じて加熱時間追加)
写真もどうぞ♪





レンジで作るめだま焼き
焼いていないので厳密には「めだま焼き」ではないのですが、見た目はそれっぽく、朝食のトーストに、ごはんの上に、と大活躍でした。
【レンジで作るめだま焼き】
注意事項:
※爆発防止のため卵黄に穴を開けること
※耐熱容器を使うこと
※500W以上で1分以上加熱しないこと!
材料: 卵1個
作り方:
① 深さと広さのある耐熱容器(直径12cm程度が理想)に卵を割り入れる
② フォークで卵黄に穴をあける
③ 小さじ1ほどの水を加える
④ ラップをして、500Wで40秒加熱
⑤ 1分ほど余熱で火を通し、ラップを外して水を捨てる
※白身が固まっていなければ、追加で20秒加熱
ラップの代わりにビニール袋で代用したこともあります。ちょっと火の通りが甘かったですが、なんとか「めだま焼きもどき」完成!
こちらも写真でご覧ください♪



レンジで炊くごはん
Panasonicのサイトを参考にして、お米だって炊けちゃいました。
【炊飯】1合の場合
材料
・米 一合
・水 220cc
作り方
① レンジ対応容器で米を洗う
※吹きこぼれを防ぐため、深めの容器がおすすめ。
※容器の下に皿を敷いておくと、万が一吹きこぼれても掃除がラク👌
→ 容器の目安:お米と水を入れたとき、容量が 2倍以上あるもの
② 約30分、吸水させる
③ ラップをふんわりとかけ(両側に少し隙間をあける)、500Wで約5分加熱
※様子を見ながら、沸騰したら途中でも止めてOK!(吹きこぼれ防止)
④ 取り出して米をひと混ぜし、200Wで約5分加熱
⑤ 味見して、かたければ様子を見ながら追加加熱
⑥ ラップを隙間なくかけ直し、10分蒸らす
分量別のポイント
2合の場合
水:450~480cc、吸水:30分
加熱:500Wで約10分 → 150~200Wで約10分
蒸らし:10分炊き上がりのかたさは水の量・吸水時間・蒸らし時間でも変わるので、加減して好みの時間を見つけてください。
0.5合の場合
水:110~120cc、吸水:5~10分
加熱:200Wで約15分(200Wがない場合は「解凍モード」でOK)
蒸らし:10~15分
水加減のコツ
炊き上がりのかたさは「水の量・吸水時間・蒸らし時間」で変わります。ご自分の好みに合わせて加減してみてください。
- 水が多すぎる → 柔らかすぎるごはんに
- 水が少なすぎる → 芯が残るごはんに
Panasonicのサイトによると、「米よりも約2割ちょっと多めの水」が基本とのこと。
また、下記も参考にしてみてください。
- 新米 → 水は少なめに
- 古米 → 水は多めに
レンジで炊いたごはんの写真
実際にレンジで炊いたごはんの写真がこちら。
なかなかおいしそうでしょう? 中粒種なので、日本のお米(短粒種)より少し細長いですが、おにぎりも作れるくらいのやわらかさはあります。
ラップがもったいなくて、Ziplocを洗いながら繰り返し使ってました(記録的な円安が始まった時分だったんです…)。


その他の名もなき品々

そのほかにも、冷蔵庫のあり合わせで作った“名前のないおかず”たちの写真も、ぜひご覧ください。
これぜ~んぶレンチン調理です!!
中でもヒットだったのは、チキンのマスタード煮とマンゴー煮。
マスタードはファストフード店でもらった小袋、マンゴーは中華系スーパーの大量安売り品だったのですが、意外な組み合わせがびっくりするほど美味でした。
それにしても、日本を発つときに友人から餞別でもらった「茅乃舎(かやのや)」のだしには本当に助けられました。
品揃え豊富な日本食食材店でも、さすがに「茅乃舎」は見かけず。でも、このだしのおかげで、どの料理もやさしい和風の味に仕上げることができました♪










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