グアムで日本人シェフとして生活する JUNJUNさん の日常がのぞける連載の第二話です。
第二話に入る前に|JUNJUNさんより
先日ボスがカヤックで釣りにいき大物を釣って来ましたのでその事を日記にしてみました。
第二話 Fishing in Guam

My boss went fishing and caught some big fishes the other day. He loves to go fishing. He often goes out fishing to the Ocean on a small kayak. However, fishing outside the reef on a kayak is actually very dangerous because the Ocean is very deep and the tides are high and rough. However, his fishing experience makes it easier for him.
This time, he cooked the fish for his employees. He steamed the fish bones along with some meat and the heads. He also kept some fillets for sashimi, which he and I enjoyed after work. It tasted just like fresh sashimi you’d get in Japan. We really enjoyed it.


間違い探し
グアム生活ならではの体験ですね。JUNJUNさんのボスはすごくたくましいですねえ。こんな大きな魚をさっと調理をしてしまうあたり、さすが料理人ですね~!
さて、そんな素敵な英文エッセイの中に、あえて紛れ込ませた3か所の“修正ポイント”があります。
正確に言えば、
「明らかな間違い」が1か所、
「表現を変えた方が伝わりやすい箇所」が1か所、
そして「表現を整理するとよりすっきりする箇所」が1か所です。
このようなポイントを見つけるのは、最初は少し難しく感じるかもしれません。でも英文に慣れてくると、少しずつ「ん?なんか変かも?」という小さな違和感に気づけるようになります。
その“違和感センサー”が育ってくると、自分が英語を話したり書いたりする際にも、自然とミスが減っていくんですよ。
ぜひそのレベルを目指して、たくさんの英文に触れてみてくださいね。
特別な才能は必要ありません。コツはただ一つ—”英文に慣れること”だけですから!
正解と解説
修正が必要な箇所は下記の①、②、③です。
①Fishing in Guam
My boss went fishing and caught some big ②fishes the other day. He loves ③to go fishing. He often goes out fishing to the Ocean on a small kayak. However, fishing outside the reef on a kayak is actually very dangerous because the Ocean is very deep and the tides are high and rough. However, his fishing experience makes it easier for him.
This time, he cooked the fish for his employees. He steamed the fish bones along with some meat and the heads. He also kept some fillets for sashimi, which he and I enjoyed after work. It tasted just like fresh sashimi you’d get in Japan. We really enjoyed it.
以下に、3か所(①〜③)について、それぞれ
- どこが間違っているのか?
- なぜ間違いなのか?
- どう直せば自然か?
を解説します。
① Fishing in Guam →内容とズレがある
どこを替えると良くなる?
“Fishing in Guam” は文法的には正しいものの、タイトルとしては内容とズレています。この文章の中心は「上司の釣り経験とその釣果及びその調理」にあるため、そこを伝える具体的なタイトルが望まれます。
具体的で魅力のあるタイトル
- Fresh Catch from My Boss’s Kayak Fishing
「わたしの上司がカヤックで釣った新鮮な魚」 - 英語の 「catch」 はもともと動詞で、「捕まえる」「つかまえる」「釣る」といった意味があります。しかし、名詞として使うと「捕まえたもの(=成果)」という意味になるため、「釣果」や「漁獲物」を表すときに使われます。
補足:
読者の興味を引くためには、「どこで」「誰が」「何をしたか」が一目で伝わるタイトルが理想的です。今回の修正では「上司の釣果(catch)」と「カヤックフィッシング」を明示することで内容との整合性が高まりました。
② fishes → 誤用
どこが間違っているのか?
“Fishes” は文法的には複数形として存在しますが、通常「魚の複数形」は “fish”のように単数形 を使うのが自然です。特に「複数匹の魚を釣った」という場面では “fish” が一般的です。
正しい表現:
He caught some big fish.
補足:
“fishes” は「異なる種類の魚」という意味で使われる場合があります(例:The coral reef is home to many fishes.)。しかし、日常的な釣りの文脈では “fish” を複数形として使う方が自然で、ネイティブスピーカーにも馴染みがあります。
③ to go fishing, He often goes fishing → 不自然な繰り返しを避ける
どこを替えると良くなる?
- 「趣味や習慣」を表す場合は “He loves to go fishing.”ではなく、“He loves fishing.” を使うのが一般的です。
- この2文は内容が密接に関連しており、どちらも「彼の釣り好き」という同じテーマを語っています。そのため、ひとつの文にまとめた方が、よりすっきりして読みやすくなります。
正しい表現:
He loves fishing and often goes out (to the Ocean)
コメント